段ボール製造工場できついところ
現在では、日本のほとんどの段ボールの製造行程はオートメーションでの業務が一般的になっています。材料になる紙を張り合わせたり、決められた大きさにカットする等は機械オペレーターがボタンを押すことで、自動的に出来上がります。
しかし、機械に重量のある紙をセッティングしたり、出荷出来るように検品、梱包、パレット積み等の作業は基本的に作業員の手で行われる行程のため、かなりの重労働になります。
特に出荷直前のパレット積みの大変さは、肉体労働の経験がない人に、おすすめ出来る業務ではありません。段ボールを1枚づつ乗せるのではなく、ある程度の束を積み重ねていく作業ですから2時間も続けていると、腕がパンパンになっていきます。
向き不向きはありますが、体力に自信がない人は機械オペレーター又は検品の作業を希望する方が無難かと思われます。
段ボール作製する場所では個人差は大きいかもしれませんが独特の臭いがします。
その臭いにはじめは中々慣れられず、辛かったです。少しずつ慣れてはくるので働けるようにはなると思いますが、臭いに過敏な方ははじめはきついです。
また、段ボールは紙性の物が多いので、軍手などを着用していてもどうしても手の油分が失われてしまいます。カサカサになるのは日常茶飯事ですが、冬にはひび割れなど当たり前のようにできてしまい、とても痛くてつらいです。
また、段ボールをカットしたりするとどうしても埃や紙くずなどが沢山出てしまうので、マスクなどを着用しておかないと鼻や喉に引き込んでしまい気持ち悪くなります。マスクをしていても埃っぽく鼻詰まりなどでつらいです。
機械が作業してくれるので、コンピューター操作を覚えれば問題無いです。ただ材料のセッティング、仕上げの検品、出荷の部分は人間で作業しないといけません。
どの部所であっても、段ボールは紙です。細かいホコリが工場内に舞っています。私はアレルギー症で鼻炎が酷い方です。すぎ、ひのき、雑草、稲と年中アレルギー性鼻炎に悩まされていました。耳鼻科で薬ももらって服用していますが、この仕事についてから鼻炎がひどくなったようです。
夏場はマシだったのですが、今は真夏でも鼻が調子悪く、アレルギー剤は年中飲んでます。目に見えない紙の粉が原因なのではと思います。これはきついです。マスクも離せません。
これからこの仕事に就く人はアレルギー性鼻炎でないように、そして誘発されないようマスク必需です。
段ボール業界自体、今は厳しいのが現状です。具体的に段ボール製造工場でのきついことは、3点あります。
まず1点目は、ずっと立ちっぱなしなので腰と味がとても疲れて痛くなることです。工場のラインでのチェック作業中は特に神経を使いますし、何時間も集中して行うので気づくと足がパンパンになっています。
2点目は、残業が多いことです。毎日2、3時間の残業は当たり前です。帰宅は深夜に近くなることもしばしばあります。
3点目は、自分の背丈ほどもある段ボールを運ぶこともあるので、慣れるまでは全身筋肉痛になります。筋トレなどを行わないと、疲労が物凄くなるので、出来るだけ休みの日はジムに通って身体を鍛えます。身体の疲労が溜まることが、キツイなと感じる3点目の理由です。
もし、段ボール製造工場での勤務を考えている人がいたら、しっかりと体調管理が出来る人の方が好ましいと思います。加えて、力仕事が得意な方も向いていると思います。
動いている機械にセットしたり、出来たものを組み立てて移動させたりといった単純作業ばかり。覚えることはほとんどありません。でも、体の疲労感は半端なかったです。特ににの腕と肩にきます。
たかが段ボール、しかも空なので当然軽い。しかし、持ち上げて乗せるという行為を仕事中何度も繰り返すと、体の同じ箇所に負担がかかるんです。
当然ですが、疲れてきてもライン作業だから、途中で勝手に手を止めることが出来ません。休憩時間までは余程のことがない限り、トイレも行きづらいです。また、もし作業でミスがあったとき、全体に迷惑がかかることになります。
だから簡単な作業のわりにはかなり神経を使い、同時に体も酷使することになったためきつかったです。