工場の品質管理できついところ

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工場の品質管理できついところ

工場での品質管理できついところは、失敗できないことへの精神的なプレッシャーだと思います。現場のミスやトラブルを見つけ、判断し、改善する方法を提示、管理することが求められます。製品管理の最後の砦であるため、失敗は許されません。

 

小規模な工場や交代勤務の工場であれば、上司や先輩の不在時に自身が判断しなければならないことが出てきます。その判断によって、廃棄額が増減する間違えられない状況はかなりのプレッシャーになります。

 

また、トラブルが起こった際には長時間の残業が求められ、トラブルが発生した際には精神的にも肉体的にもかなりの負担になります。

 

工程内から異物が出たときには、その原因を究明するために36時間連続で勤務したことがあります。結局それは異物ではなく、問題はありませんでした。しかし、この異物疑惑トラブルのために工場全体の生産を遅らせ、多大な迷惑をかけたことを今でも悔やんでいます。

 

また、現場のトラブルを判断、解決するためにはすべての現場を知ることが必要であり、他の職種以上に勉強が必要になります。もちろん、実際その場で働いている人の知識には到底勝つことはできませんが、そのような人たちと対等に話し、製品を守る必要があります。

 

現場の方々は生産性重視しており、無駄な作業を嫌います。製品を守るために現場を熟知した作業者を敵に回すこともあります。製品を守ろうとすればするほど、人に嫌われる可能性があります。本当に精神的につらいです。

 

もし、品質管理の仕事を始めようか迷っていると相談されたら、私はやめた方がいいと即答すると思います。考えなければならないこと、勉強しなくてはならないことが非常に多いです。

 

また、向き不向きがはっきりとする仕事だと思います。実際に働いていたメンバーの中で、人に嫌われたくないという気持ちが強い人は現場に流され、品質管理としての機能を失っていました。そして、人に強く出れない人や語彙が少ない人は、いつも現場に言い負かされていました。理想を持ちすぎ、それに知識や経験、人徳が伴わず、現場に嫌われ、話を聞いてもらえなくなった人もいました。

 

でも、やりがいは存在します。

 

トラブルを解決できたときの爽快感はどの仕事にも負けないと思います。やっていてよかった!楽しい!と思える日はきます。経験や学習から判断も楽になり、自信がつけば精神的にも楽になります。そうなれば、判断や対応が早くなりおのずと残業も減ります。

 

ただ、その境地にたどり着くまでの年数が長いのです。そこまでを耐えられるだけの能力と適正、根性が必要だと思います。

 

知人の紹介で一度だけ品質管理の仕事をしたことがあります。

 

この仕事をしていてキツかったことは、保管されている食材や製品が常に腐っていないか・傷が入ってないか等を常に監視し、注意を払い続けねばならないという点です。

 

人間の目といっても限界があります。「本当にこれで大丈夫か」「市場に出しても大丈夫か」厳しくチェックし、問題があればすぐ上司に報告するのが仕事。コツコツ地道に物事を積み上げる粘り強さと責任感が求められます。

 

単調な仕事が主なので変化を求める方にとっては少しキツい仕事かもしれません。黙々と一つの作業をやることが好き・何事も責任感を持って成し遂げるという方はこの仕事は向いているのではないでしょうか。

 

品質管理は生産する工場で問題が無いように管理する事が仕事です。

 

何も問題が起きない工場であれば正直楽な仕事でしょうが、毎日問題が起きる事は当たり前です。そういう事を未然に防ぐ為に、管理する事が必要となります。

 

ですが、ほとんどの工場で工程が複数あるのが当たり前なので、全てを管理するのは大変です。それでも、全工程の作業で問題が無いように作業の手順に問題がないか確認して改善していかないといけません。問題が起きたらそれに対して対応したり、未然に防ぐための教育資料を作成して落とし込みを行ったりします。

 

品質異常が流出した場合はかなり大変。まず原因の追求と、同じ問題が起きない様に対策を行い、実施報告をしなければなりません。。

 

原因の追求をする際は、作業を行っている方に真実を聞き込まないといけないし、時には厳しく当たらないといけなくなるので、正直嫌われ者になる可能性もあります。作業する人達と一線違った立場にいる事になるので、そういった嫌われ者になる覚悟は持っていないと大変です。

 

時には問題が起きた事により休日に仕事に出ないといけないケースも発生する場合があります。そういった点を踏まえて品質管理にならないとという気持ちを持っている必要があります。

 

不良をいかに減らして良い商品を製造し品質を維持させるかが仕事なので、どういう材料、製造の方法等を知らないと現場の人間に笑われてしまいます。勉強の毎日になることは間違いありません。

 

不良が発生するということは必ず原因がありますので、原因の追究と今後発生させない対策が必要になります。責任を持って対応しなければなりません。材料が違っていたみたいな、製造方法の単純なミスにより大量の不良を作っては話になりません。

 

私の経験として、翌日の14時に商品を出荷する予定だったのですが、夜勤の作業者が製造方法のミスにより全て不良になってしまったことがあります。

 

出荷時間は厳守の為、当日の朝から昼勤の作業者が製造する事になり大幅な時間のロスが発生しました。自分も品質管理として製造に立ち会った為、朝からの業務も後回しになってしまい半日以上何も手を付けれなかったことを覚えています。

 

製造というのはただつくるだけでなく品質も大切なので品質管理はその重要な部署になりますので「責任感」を持って取り組む仕事だと思います。

 

品質管理のきつい所はより高品質で満足のいくものを提供する為にも、人間の目でミリ単位の不具合を見つけないといけない所です。

 

そんなの余裕だよと思われる方もいるかもしれませんが、例えば1日あたり100個の物を作るとします。その100個の物のなかからどこにあるかもわからない、ないかもしれない不具合を見つけないといけないのです。

 

これが500個の内の1つでも1000個の内の1つでも同じ事です。更に流れ作業だったら時間も限られてきますので、尚更きついですよね。もし見つけられなかったら不具合があるものを市場に出してしまうプレッシャーもあります。

 

体力に自信のある人だったら身体的には大丈夫かもしれませんが、品質管理は精神的にきついのです。私の周りにも鬱になる人が何人もいました。

 

これから始めようか迷っている方、簡単な気持ちで始めると大変ですので、自分気持ちを強く持って始めるようにして下さい。休日にしっかりリフレッシュするのも大事ですよ。

 

品質管理のキツいところは、製造現場と顧客との板挟みなことです。

 

顧客からはクレームが来るし、そのクレームを現場にいうと、現場はこんなことできないと断られるし、2つの間を取り持たないといけないから精神的にキツいです。

 

特に現場が機嫌よく仕事してくれないといい品物もできないし、顧客からの要望やクレームも対処してくれません。だから、現場の人間をうまく持ち上げるためにお菓子や飲み物を差し入れして、色々な話をして空気を良くすることを心がけていました。

 

品質管理の仕事は、顧客の望む品質の製品をいかに合理的、経済的に生産し、製造過程に反映できるかです。しかし、現場ありきの仕事でもあるので、現場との関係を良くするための心配りは大事。真面目に仕事をきっちり取り組む人より、ある程度の精神的に余裕がある人がする方がいい仕事かもしれません。