製薬工場できついところ
生産ラインはほとんど24時間稼働のため、2〜3交替勤務で夜勤有りとなります。よって身体がまずきついです。
製品によって増産の計画が入ったりすると、さらに時間外や休日出勤もありえます。休日も月単位のカレンダーによって決まるので、特別な場合を除き、まず自由には取れません。カレンダーの休日通りに休める友人とはまず会えないと覚悟した方が良いでしょう。
この仕事の魅力は、その分賃金が高いことでしょうか。体さえ壊さなければ相当の収入は得られると思います。
この仕事を始めようか迷っている人は、まず夜勤交替勤務に対応出来る身体を作る事が大事です、昼夜に係わらず時間を決めて眠れること。それもきっちり疲労を取れる位の…
私の身内はこれが上手く調製出来ませんでした。更に工場新設という時期が重なり、一緒に作業する同僚と共に、そちらの応援に引き抜かれてオーバーワーク。最後は「うつ」になりました。
薬は異物混入が絶対あってはなりません。
工場内に入る前に制服へ着替え、手も消毒し、帽子も髪の毛が出ないようきっちり入れなければならない。そこから作業場に入る時、また作業内専用の作業着に着替え、靴の裏についたゴミが作業場に入らないよう粘着テープのついたシートの上を歩きます。それから、エアーで埃を飛ばし、作業員同士でコロコロをしてからでなければ作業場に入れません。
時間がかかってしまうため、少し早めに行かなければならない。
休憩の時も工場内に入る時の作業服に着替え、トイレの際も着替えなければならないのでとても面倒くさい。
また商品名もとても似た商品が多く間違えないようにしなければならない。商品のラベルを貼る際も斜めにならないよう綺麗に貼らなければならないし、薬を入れる袋に穴や黒い点があればその袋を使用出来ないので袋も目視で検査しなければならない。
神経をとても使います。
製薬会社の工場ではもちろん薬を扱っています。様々な薬を扱っている場合もあります。また、薬をいれる容器の検品や薬がきちんとはいっているかなども厳しくチェックしなければいけません。
やはり、製薬会社だから直接患者様に渡すことはないとはいえ、間違えると大変なことになります。とても責任をもって仕事をしなければいけません。やはりその緊張感というのはしんどいときにもあります。でも、それが遣り甲斐でもあります。
また、製薬会社独特の臭いというのもあります。やはりその臭いに慣れるのに少し時間がかかりました。また、仕事が終わっても髪や服に臭いが付いていたりします。それがどうしてもはじめは気になってしまいとてもしんどかったです。
時間ごとに決められた地区に決められた箱の中に商品を詰め込まなければなりません。
しかし、繁忙期になると、箱の在庫から設定商品数が多めになるので、詰め込み作業が大変になります。金額も安いものから高価なものもあり、雑に扱うこともしにくいです。
箱の破損なども自分で発見できずに後日になるとこちらの責任になるので、適当に右から左へといった感じで箱詰めもできません。他の物量倉庫と比べると気を使うと思います。
輸液などの商品も多く、ゴールデンウィーク、盆休み、年末年初など病院が長期で休む時は地獄です。ただひたすら重い輸液をコンテナに積まなければならず、また、トラックに乗る量も決まっているので、適当に積むのは不可能。考えながら積まなければなりません。
製薬会社の工場のキツいところはライン作業です。
製薬工場のライン作業は、ピッキングといってベルトコンベアーから流れてくる薬が正常であるか見ていきます。ですが、作業時間中はずっと立ちっぱなしなので結構キツいです。
作業も単純なことなのですが、同じことをしているのが自分の前後にもいてるので、ぼーっとしながら作業をしていると欠品が自分の作業後から見つかり、他の作業員さんに白い目で見られます。それはダメだと思い、集中して薬の仕分けをしているとラインの流れで酔ってしまい、気分が悪くなることがあります。
単純作業が好きな人には向いているかもしれませんが、単純作業が嫌いな人には時間が経つのが遅く感じ精神的にもキツいです。
製薬会社の工場でアルバイトをするときにきついのは、ただひたすらに同じ作業、同じものしか流れてこない製造ラインを、勤務時間中ずっと見ていなくてはならないことです。
お菓子工場などでもよく聞かれる不満ではありますが、延々とシートに入った錠剤を見つめて作業をしていると、だんだん頭が空っぽになってきて、それでもまじめに続けていると、本当に何も考えられなくなってきます。
異物が入らないように作業用の服を着ていますので、そこにずっと立っているだけでもあまり心地のよいものではありません。
心をまったくの無にしてただ取り組み続ける人でない限りは、製薬工場で長い期間働くのはまずむずかしいと思います。わたしは耐えられませんでした。