眼鏡屋バイトのきついところ
大学生の頃にメガネ屋でバイトをしていました。ディスプレイされている商品のメガネを、お客さんが何個も手にされるのですが、戻し方が雑であったりレンズが指紋で汚れてしまったりするので、それを直すのがきついと感じました。
また、メガネの部品がとても小さいので、お客様が修理に持ち込んだりしたメガネをお預かりするときは注意が必要です。部品をなくしたり壊したりしてしまわないかとても気を遣うのが大変でした。
さらに、精神的にきついのが、メガネの手入れをされていないので埃が溜まっていたり油汚れが付いていたりするメガネを手渡されると、素敵な方だなと思っていたお客様が一気にずぼらで不衛生な人間に見えてきて精神的にきついと思いました。
接客業でありながら半医半商という特殊な業種であるのが正直きついところです。
上司や先輩など人間関係は他の業種でも多くありますが、お客様との関わりが強い仕事なだけにクレームもあります。眼鏡特有かと思いますが、視力測定も仕事に入りますが、人の眼を測定するので見えない、見えすぎる、きつい、頭がくらくらするなどの割と耳にするクレームもありますが、こちらがしっかり説明したにも関わらず聞いていない、説明なかったなどの理不尽なクレームが正直きついです。
また上司も理解ある方であればまだ救われますが、中にはしつこく「何で言わなかった」など執拗に責めてくる人もいます。特に眼鏡屋は年配の方が現役で働いる事が多いため、今でいうパワハラまがいな発言もあるのがきついです。
また仕事上、半医半商とはいえお客様商売であることから言った言わないになると必ず負けてしまうのも実情で、理不尽さにうんざりして精神をすり減らしてしまうこともあります。
私の知人ではお客様の家に上司と行き8時間説教され帰してもらえなかったという話も聞きます。私も正直なところ理不尽なクレームを受け店長から執拗に責め立てられイライラから食事が喉を通らない事もありました。
眼鏡店での仕事ですが、辛い事もありますが、専門性が高く責任のある仕事であることには間違いありません。それだけに仕事としてやりがいがあり幅広い知識や技術も必要とするため、生涯を通して働ける仕事ではないでしょうか。
バイトとなると上司とそりが合わなければ辞めれば良いぐらいの軽い気持ちでも良いでしょうし、上司とソリが合えば続けて専門性を身につけるの良いのではないでしょうか。
私自身は目が悪くないのですが、働く者の決まりで全員メガネをかけなくてはいけませんでした。今まで掛けたことのないメガネ。毎日長時間掛けてると耳も鼻の上も痛くなってきて大変でした。
もともと敏感肌で肌の弱いタイプなので赤くなり…それでもメガネを勤務中は掛けてました。
化粧で隠そうとすればするほど肌に悪く悪循環になってました。しばらくすると色素沈着で鼻の上の方が黒くなってきてしまいました。化粧が好きで、オシャレが好きで…オシャレで伊達メガネも流行って事で働き始めましたが最後は化粧やオシャレなんてもっての他になってしまいました。
2年たった今も色素沈着は治らず、大変後悔してます。肌が弱い方にはあまりお勧めできません。
基本的には接客業になるので、人と話すのが苦手だったりコミュニケーションをあまり取りたくない人には向いていないと思います。
平日はあまりお客さんが来ないので暇な時間も長く、一見楽なように感じるかもしれませんがすることがないと暇疲れをしてしまい、眼鏡のフレームを拭いたり軽く掃除をしたりと自分で仕事を見つけて過ごす時間が苦痛に感じることも多いです。
土日や祝日は平日とは違ってお客さんが増えますが、お店が混むとお客さんを待たせてしまうことも多くあり、イライラしたお客さんの接客は大変です。
眼鏡の知識などは働きながら覚えていけば大丈夫ですが、どういう人にどのような眼鏡が似合うかなどセンスを問われることもあるので、少しプレッシャーを感じることもあります。
すぐに辞めてしまったのですがその理由を書かせていただきます。眼鏡屋さんのバイトは、経験者でない限り知識はゼロです。ということは覚えなければいけないのですが、覚えることは膨大です。
最初は簡単な受付やご案内、メガネのクリーニングやネジ閉めですが、それが慣れてきたら眼鏡の度を合わせたり、種類を探したりと、自分が眼鏡を作る時にしてもらう事をしなければなりません。
簡単には覚えることはできませんし、接客しながらとなると慣れてない人は焦ってしまって上手くできません。慣れてくるとお話しながらでも出来る様になりますが。
そしてお店は大体やることが多すぎて忙しいです。ファーストフードのようにいつもこの時間は暇、という事はなく掃除したり眼鏡の綺麗に整えたり、ひたすらお仕事をしています。
これまでキツイことしか書きませんでしたが、向いている人はメガネが好きな人。普通の飲食のバイトよりももっとちゃんとした仕事をしたい人。接客が好きな人。細かい作業が好きな人。上記の人ならきっと続けられると思います。
本当に人が好きでないと、その人に合う眼鏡のフレームの提案が意外と難しいです。
お客さんの顔の形や、髪型、肌の色などを吟味し、的確に似合うものを判断しないといけないので人間観察力がないと似合うものを選ぶことが大変に感じると思います。逆手に取れば観察眼を磨けるチャンスになるかもしれませんが、人間自体が好きではないときついかもしれません。
また、平日など客足があまり伸びないことが多く、非常にヒマです。暇を持て余すのこともできないので、掃除をしたり、マニュアルを読み込んだり、何かしているふりをしていますが、それが意外に苦痛だったりします。
職場の人間関係が良ければ問題はないかもしれませんが、苦手な人がいると身を置くには過酷な環境になるかもしれません。