正社員とバイトを掛け持ちしている人達に色々聞いてみた
「本業の給料だけではやっていけない」
「趣味にもっとお金を使いたい」
「実家にお金を入れる必要が出てきた」
「本業が退屈だから、別の世界を見たい」
正社員とバイトを掛け持ちする状況は様々。やむにやまれぬ事情で面接に行く人もいれば、趣味や暇つぶしのために始める人もいます。
とはいえ、本業と掛け持ちとなれば、それなりに苦労もあるものでしょう。
そこで、掛け持ち経験者10人に話を聞いてみました。これから掛け持ちでバイトを始める人の参考になれば幸いです。
どんなバイトをして、どれぐらい稼いでいたのか?
まず気になるのがこれではないでしょうか?
会社での仕事だけでも疲れるのですから、見返りがなくてはやってられませんよね。職種はともかく、稼いでいる金額についてはなかなか聞きにくかったのですが、がんばってみました。
ポスティング
土曜日 月4日 2万円
配達
隔週土日 月4日 4万円
レンタルビデオ屋
平日夜 週3回19:00〜23:00 4万円
覆面調査
1件2500円
銀座ホステス
平日夜 ?円
コールセンター、イベント受付(単発)
平日夜 4万円
ティッシュ配布、プラカード持ち
月2〜3回 2〜3万円
イベント受付スタッフ
1回7000円
飲食店
平日夜 3万円
稼いでいる金額には2〜4万円。平日の夜や土日にやる片手間のバイトですから、せいぜいこれぐらいが限界なのでしょうね。
ただ、銀座でホステスをやっていた人はナンバーワンだったので、かなり稼いでらっしゃったようです。具体的な金額は明かしていただけなかったのですが、100万円は越えている感じでした。
「昼の仕事がばかばかしくなった」「金銭感覚がおかしくなった」という言葉が印象的でした。もっとも、彼女は両親への罪悪感から夜の仕事をやめ、今はOLをやっています。
さすがにそのレベルまで稼ぐのは楽ではないでしょうから、あまり参考にならないかもしれませんね。
メリットとデメリット
副業でバイトをすると収入が増えるのはもちろん、他にもいくつかメリットがあります。
わたしは、正社員で一般事務をしながら夜間のコールセンター、単発で会場受付等のアルバイトを掛け持ちしたことがあります。
なぜ掛け持ちでバイトを始めようと思ったのかというと、色んな業種を経験してみたかったから。昼間の仕事が単調なので、違う世界に触れたかったというのもあります。
実際にアルバイトをしてみると、新しい人に出会えたこと、新しいスキルが身についたこと、アルバイト分の収入増等いいことがありました。
昼間はオフィスワーク、夜は飲食店で掛け持ちをしていたことがあります。理由は、転職をして前職よりも収入が下がってしまった為です。
人間関係や仕事内容が全く違う為、良い刺激になりました。どちらの職場も人間関係は良好でしたが、盛り上がる話題などが全く違ったのが面白かったです。飲食店ではまかないも出たので、美味しい物をお腹いっぱい食べられました。
もちろん、メリットばかりではありません。掛け持ちだからこそのデメリットも当然あります。一番は体力をかなり消耗するということです。
仕事を二つ持つということは、勤務時間もそれだけ増えますし、かなり体力がいることです!アルバイトだからといって、体調不良で休むことなどあれば、バイト先に迷惑がかかり、アルバイトの疲れで本業が捗らないようなことがあれば、それも問題です。わたしも実は、掛け持ち先のバイトへ移動中に貧血で倒れたことがあります。。。なので、本業に支障のない程度に働くことがいいのでは。と思います。
:当たり前ですが、疲れます。一度あまりの疲れに目覚ましが鳴っているのに気付かず、本業の方を寝坊で遅刻してしまったことも(泣)あと地味に困ったのが、アパートに住んでいたので夜に洗濯機を回せる日数が激減した点です。タイマーを使ってもいいのですが、20:00に洗濯が終わる設定で、帰宅は00:30。シワも増えるしタオルは生乾きの臭いが消え辛いです。
また、副業していることばれて問題になるリスクもあります。
仕事が終わるのが早いなどであれば、平日の夜に少しアルバイトをしてみるのも良いかもしれませんが、あくまで本業に支障の出ないようにしないと、後々問題が発生します。当然副業は基本的に禁止ですので、ボロの出ないように。同期が遊んでいたり、先輩上司に誘われた時の断り方も考えておかねばなりませんね。
本業の方で、何か食事のお誘いがあっても、アルバイトがあるのでとは絶対に言えないので断るのが大変でした。
会社員と掛け持ちするというのはリスクが伴います。例えば会いたくない人に出会ってしまったり、見られたことで噂が広まったり…。幸いにもそういうことはありませんでしたので、問題は起きませんでしたが、気にしながら1日を過ごすのもストレスでした。
幸いにも今回話を聞いた人たちはばれていませんでしたが、中にはばれた人もいるでしょう。ただでさえ時間があまりないし、交通の便を考えればあまり遠くに働きに行くというわけにも行きませんよね。
掛け持ちOKの職場であれば問題ありませんが、そうでなければばれるリスクは常に付きまといます。絶対にばれたくないのなら、裏方の仕事を選びましょう。
それではここから具体的なアドバイスに入っていきます。
昼も夜も肉体労働はやめよう
昼間、デスクワークをやっている人なら、夜に肉体労働のバイトをしてもそこそこ大丈夫です。肉体労働の程度にもよりますが、運動感覚でやれるかもしれません。
しかし、昼も肉体労働、夜も肉体労働は避けてください。そんな状態では疲労がすごいことになってしまいます。休日は一日中寝ていることになってしまいます。
せっかくの休日を寝ることだけに費やすのはあまりにももったいない。デスクワークと肉体労働、もしくはデスクワークとデスクワーク。この組み合わせで働くといいでしょう。
それに疲労がたまりすぎて本業に影響が出てしまうのは問題です。今回話を聞いた人の中にも、バイトへの移動中に貧血で倒れてしまった人や、寝過ごして会社に遅刻してしまったケースがありましたよね。
副業禁止の会社の場合はなおさら気をつけなければなりません。「あいつやけに疲れてるな」と思われてしまったら、そこから調査が入ってばれてしまう可能性があるからです。
土日をつぶすのは避けた方がいい
正社員をやりながら副業でバイトをするとなると、平日夜もしくは土日のどちらかになりますよね。ただ、土日にバイトをするのはおすすめできません。
週6、週7で働くと自分の時間がほとんど持てません。精神的にかなり追い詰められてきます。それに疲れも抜けません。
掛け持ちバイト経験者たちも土日をバイトでつぶすのは否定的な方が多かったです。
土日を潰すのはお勧めできません。両方経験があるのですが、やっぱり体力を回復させるには、「休日」ってとても大事だと思いました。それに、ある程度予定を入れられる日を作らないと、昔からの交友関係がどんどん疎かになっていきます。
それに平日フルタイムで働いて、土日もバイトという生活は確実に疲労を蓄積させます。片手間のバイトで稼げる金額はせいぜい3〜4万円程度。
その金額のために毎週土日を潰して、肉体的精神的疲労を蓄積するのは割にあいませんでした。
疲れるというだけではありません。土日だけの就業だと、仕事がおぼえられず同僚に迷惑をかけてしまいます。
土日だけのバイトもやってみましたが、平日の1週間も間が空くと前回教えられた事をすっかり忘れてしまっていて、毎回新人状態になってしまって上手くこなせず結局長続きしませんでした。
当たり前ですが「本業があるから仕方ない」なんて言い訳は通りません。職場の人たちにとってはそんなこと関係ないわけですから。
仕事ができない上に毎回同じことを教えなければいけない。そんな人はあまりいい扱いを受けないでしょう。居辛くなって、遠からず自主的に辞めることになります。
ですから、バイトをするなら平日の夜にしましょう。リズムは大事です。
どうしても土日しか無理ならリゾートバイトがおすすめ
お金を稼ぐためにバイトをしたとしても、土日に少し働くだけでは月4万円ぐらいのもの。土日フルに働けばもっといくでしょうが、疲労が抜けない状態で会社へ行くのは駄目ですよね。
実家に仕送りしなければならないとか、借金があるといったやむをえない事情があるのなら別ですが、その金額のために精神的肉体的疲労を溜め込むのは割に合いません。
とはいえ、残業が発生しやすい職場で働いているなら、平日夜にバイトするのは無理。いつ終わるのかが読めないと、シフトを入れることなんてできません。無理に入れたらバイト先に迷惑がかかってしまいます。まともな常識を持っている人間ならば、きつくても土日を選ぶものでしょう。
そういうときにおすすめなのが、長期休暇に特化したバイト、いわゆるリゾートバイトです。
たとえ、一週間フルに働いたとしても、一定期間だけだと割り切ることができれば、精神的な負担は軽くなります。それに時給も普通のバイトよりも高いのが普通。さらに、会社から遠方になればなるほど、同僚に副業がばれにくくなります。
リゾートバイトといえば、住み込みで数週間バイトするというイメージを持っておられる方もいらっしゃいますが、探せば土日のみのバイトも結構あります。
まさに土日しかバイトできない会社員にとってはうってつけといえるでしょう。
単発バイトは覚悟が必要です
最後に単発バイトについて。副収入が欲しい会社員やフリーランスに人気の単発バイトですが、これは大きく分けて二種類あります。
・イベント設営、事務所移転など、急に発生した仕事
・食品工場、弁当の仕込みなど、きつくてすぐ辞める人が多い仕事
急に発生した仕事の場合、楽なこともあります。しかし、基本的にしんどい仕事ばかりだと思ってください。12時間以上拘束される現場なんてザラにあります。
確かに時間の融通は利くし、面倒な人間関係はありません。でも、その分、覚悟と体力が必要になります。
どうしてもやるなら、単発バイトの翌日は休める状況でやった方がいいでしょう。でなければ、疲れた状態で仕事に行くことになるし、そんな生活を続けていればどこかで破綻します。